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【おすすめ耳かきASMR】第11回:ブログを再開したいと思わせてくれた今イチオシの耳かきASMR

※本文章はあくまで個人の見解です

 

再開しようと思った理由は幾つかあるんですが、大きな理由の一つに「紹介したい動画が増えてきた」事が挙げられます。

 

再開後初の紹介記事はどの動画を紹介しようかな、と首をかしげてうんうん悩んだのですが、結論別に一日1記事という制約がある訳でもないので、まとめて紹介したいものは紹介してしまうことにしました。(記事だけまとめて書いて公開はずらすかもしれません)

 

というわけでまた私をこのブログに引きずり戻してくれた素晴らしい動画の数々を早速紹介していきたいと思います。

 

 

高倉むきさんの「リアル耳かき】彼女が優しく甘あま看病/Care you voice , ear cleaning【ASMR】」

youtu.be

www.youtube.com

 

とりあえず1発目はこの動画を紹介しようと決めていました。高倉むきさんは一度紹介していた記憶があったので、ちょっと自分のブログを見返してみたところ、第1回目に紹介していました。

 

始まりの節目に縁があるのか、今回もよろしくお願いします笑

前回紹介した際の記事も一応置いておきます。

 

 

ear-sonosaki-asmr.hatenablog.com

 

クオリティの圧倒的向上

今回紹介するに当たって、動画というよりは投稿者の高倉むきさんに焦点を当てていきたいと思っています。というのも、この動画に限った話ではなく、ここ最近の投稿されている動画全てにおいて言えるお話であり、音作りなどに賛辞を送るものとしたいからです。

 

上記の動画と合わせてこちらもおすすめですので是非聞いてみて下さい。

甘えん坊な後輩彼女とバレンタイン【耳かきボイス】/【ASMR】 Ear cleaning in your room - YouTube

【至高の奥行耳かき】眠れない時に聞く耳かき【耳かきボイス】/【Japanese ASMR】Ear Cleaning Sleeping together - YouTube

 

早速ですが、今回この記事を書く最大の理由は掲題の通りです。

第1回にも紹介しているので、もともと好きな音だった事は間違いないのですが、飛躍的なリアルさ、クオリティの向上を感じました。

 

詳しく説明してきます。

 

音のこもりは閉塞感

普通、音質は鮮明であればあるほど高音質と言われるかと思います。

音楽であれば、高音と低音がはっきり聞こえ、俗に言う「ジャギり」やチープ感がない方がいいですよね。

でも耳かきASMRではそうとも限らず、むしろ場合によっては音がこもっている、解像度の低い音の方が良い場合もあります。

それは音の心地よさ≒音のリアルさと言えるからだと思います。

 

音のリアルさと言うと、その音が実際に聞こえる状況にどれだけ近いか、と言う風に言い換えることが出来ると思います。

 

つまり音楽でいえば、ライブ音源は歓声が入っていたり、音響の感じが伝わってきたり、ボーカルの声が刻々と振動していたり、そういったことがリアルさになります。

 

耳かきASMRでいうリアルさは、もちろん実際に耳かきをされている状況に近ければ近いほど高まるということになります。

実際に耳かきをされている状況を詳しく説明しようと思えば、例えば日時や季節、周りの環境などきりがないのでここでは耳かきをされている人間に限って考えてみます。

 

耳かきをされている人は言うまでもなく、耳に耳かき棒や綿棒を入れられていることになります。耳の穴は狭いので、そのとき聞こえる音は耳を塞がれているような閉塞感を伴います。つまり程度の大小はあれど音はこもって聞こえるはずなんです。

 

このこもりを再現するのは非常に難しく、バイノーラルマイクやその他ASMRでよく使われるマイクでもそこまでは再現されていません。そのためどうにかして閉塞感を再現しないといけないのですが、よく見受けられるのがスポンジなどに耳かき棒を突き刺し、それをマイクに隣接させることによって深さを再現するものです。

 

確かにこれは狭さを演出するのに一役買いますが、耳感は残念ながら下がってしまう印象を受けます。理由は簡単で耳より狭く材質も全然違うためです。耳の穴よりスポンジの方が密度が高く、また棒がこすれたときの音も耳とはかなり違います。そのためリアルさは失い、別の音として楽しむ必要があります。

 

その点、この動画はその閉塞感が非常に絶妙で、スポンジほど柔らかくないのですが確かに閉塞していることを感じる音になっています。とても驚きました。

 

細かい話をすると、例えば梵天を耳の中で回したとき、綿毛は表面積が大きいので耳の中で触れる面積が大きくなります。するとより閉塞感が生まれ、押し回されることでゴソゴソと音が鳴ります。この音がほぼ現実と遜色なく聞こえてきます。

これがクオリティをグッと引き上げています。

 

音の大きさは奥行き

音のこもりは閉塞感を演出します。

閉塞感を感じることで本当に耳に何かが入っていることを感じることが出来ます。

次に大事になってくるのが奥行きです。

 

耳のどの辺りに今あるのか、それを感じることが出来ればそれはもう耳です(?)

奥行きは音の大きさで感じることが出来ます。ただココで大事なのが、音の大きさで奥行きを感じることが出来るのは閉塞感があるときだけということです。

閉塞感がないままに音が大きいと、それはただの大きい音です。近くで鳴っている音かもしれないし、遠くで大きなものが落ちた音かもしれません。振幅が大きいだけの音です。

閉塞感を伴って初めて、音の奥行きを感じることが出来ます。ここで耳の近い遠いは、

近い=鼓膜付近

遠い=耳の入り口

です。耳から外の音はそれこそ閉塞していないので今の話とは関係ありません。

 

つまりこの動画は閉塞感が十分であるため、音の大きさによって奥行きを感じることができる最高にイかした動画だということです。

耳に息を吹きかけるということ

これは未だに研究の余地があるというか、確信は持っていないのですが、いわゆる「耳フー」と言われる耳に息を吹きかける行為のリアルさというのは耳かき以上に難しいと思います。これは音だけではなく風圧や空気の当たる感じを演出しないといけない点と、仮にそれを演出出来ても必ずしも心地よさに直結しないという点に起因します。

 

マイクと鼓膜は違うので、マイクに息を吹きかけた際に鼓膜とは違った音の鳴り方をします。よく声優さん達がいう「マイク吹いちゃった」というやつですね。

これを吹かないようにしつつ、息が当たる感じを出さないといけない。

こうして文字にするだけで難しそうなので、実際にやるのは本当に難しいんだと思います。

ただそこも安心の高倉むきクオリティ。とても心地よい音に仕上がっています。ASMRの真骨頂であるぞくぞくする音になっていますし、ぞくぞくする音だからこそ良い意味で鳥肌が立つような音になります。これを動画では執拗に繰り返されるので、「おらもういっちょ!!」と変なテンションになります。ハイです。

 

別にリアルであれば良い訳ではない

全てが全てリアルであれば良いという簡単な話でもないのが耳かきASMRの難しいところでもあります。

耳かきASMRでは一番重要でメーンである耳かき音。さきほどの閉塞感や音の大きさはいわゆるお膳立てであって、結局ゴソゴソごりごり、そういった耳かき音が重要になってきます。この音は少なからず前述のリアルさと心地よさの関係にもあるように、リアルである事が気持ちの良い音にも繋がります。

 

ただ、実際に耳かきをされたときのリアルな音というのはそこまで聞いていて気持ちが良い訳ではないと思います。例えば無限ぷちぷちや無限枝豆は永遠に気持ちよい感覚を味わえますが、結局のところ本物には勝てないと感じることってないでしょうか?

それはリアルの枝豆は、全部が全部気持ちよく出る訳ではないものの、ぴゅっと出たりにゅるっと出たり多少の変化やドキドキ感等が影響して結果的に気持ち良いと感じるからなんじゃないかと思うんです。

 

つまりそこは耳かきASMRでの適度な脚色が必要になってきます。

この動画では耳を掻く音が多く収録されていて、それ自体はそこまでリアルに寄せずに気持ちの良い音に寄せていることで音の完成度を上げていると感じます。リアルさは前述の通り十分に演出されているので、肝心なところは心地よさを優先している点、脱帽です。

 

最後に

いかがだったでしょうか。ちょっと小難しい話が多くなってしまって、そこは反省ですが普段どういうことを考えて音を聞いているのか、自分でも文字に起こすことで再確認することが出来たように思います。

 

これからも私は高倉むきさんの動画を見続け、よりその深みにはまっていきたいと思います。皆さんも是非。